サーバーって何? | サーバーの種類と役割を簡単に紹介 | リスキリングを考えている方へおすすめの資格も紹介

サーバーって何? 情報処理のスキル

リスキリングを始めたいけどどんなことにチャレンジしたら良いか分からない、ということはありませんか? この記事では初心者向けにサーバーの種類と役割を簡単に紹介し関連する資格も紹介しています。このサイトの記事をいくつか読むと自分にもできそうな何かを見つけることができるかもしれません。

目次

1 サーバーの役割

ホームページやメールにサーバーが使われているという認識はあるかと思いますが、サーバーはこれ以外にも多く使われています。サーバーはPCを通していろいろなサービスを提供してくれます。これから良く使われているサーバーについて説明していきます。

2 メールサーバー

メールサーバーは、メールの送受信を提供するサーバーです。送信側と受信側は別のサーバーで構成され、送信側のサーバーをSMTPサーバー、受信側のサーバーをIMAPやPOP3サーバーといいます。PCからメールを送信するとSMTPサーバーがDNSサーバー(後述)と連携して宛先を探し、受信側のIMAPやPOP3サーバーに送信されます。受信側のPCではIMAPやPOP3サーバーに届いたメールを受信します。

3 Webサーバー

WebサーバーはWebシステムに使われます。Webシステムはインターネット上で利用できるシステムやサービスで「Web サーバー」「Webアプリケーションサーバー」「データベースサーバー」の3層構造になっています。WebサーバーはPCから見て一番手前にあり、その役割はPCからリクエストを受け付けるとともに、アプリケーションがデータベースからデータを抽出し処理した結果をPCに返します。

4 Webアプリケーションサーバー

Webアプリケーションサーバーは3層構造の中間にありWebサーバーとデータベースサーバーに連携しています。Webサーバーからリクエストされた内容をアプリケーションが処理し、その結果をWebサーバーへ返します。リクエストされた内容にデータの処理が必要な場合には、データベースにデータをリクエストし、必要なデータを抽出して加工した結果を返します。

5 データベースサーバー

データベースサーバーは3層構造の一番奥にありWebアプリケーションサーバーと連携しています。データベースサーバーはWebシステムが扱うデータを一元的に管理し、データの保存、更新、バックアップなどを行います。また、Webアプリケーションサーバーからのリクエストによりデータの検索、書換え、削除などの処理を実行し、リクエストに対する結果を返します。

6 ファイルサーバー

ファイルサーバーは、ネットワーク上でデータを共有するためのサーバーです。ファイルサーバーを利用すると社内で情報を共有することができ、また、各フォルダに組織やグループごとにアクセス権を設定することによりデータへのアクセスを制限することもできます。社内の情報をファイルサーバーに保存してセキュリティを確保しておけばデータ流出のリスクも減らすことができます。

7 ADサーバー

ADはActive Directoryの略称です。ADサーバーは、Windows Serverに備わっている機能で、ユーザー認証を行ったり、ファイルサーバーのアクセス権を設定したりと、サーバーの中でも一番重要な役割を果たしています。サイバー攻撃でADサーバーに侵入され、ネットワーク内の管理情報が窃取されると、ネットワーク内の情報が流出する危険性が最も高くなります。

8 DNSサーバー

DNSはDomain Name Systemの略称です。ドメイン名とIPアドレスを紐づけるための仕組みを提供しているサーバーです。ネットワーク上のサーバーはすべてIPアドレスで識別されていますが、人間にとってIPアドレス(数字の羅列)は覚えにくいため、アクセスしたいサイトのドメイン名(〇〇.co.jpなどのURL)を入力しDNSサーバーがIPアドレスに変換してくれることにより目的のサイトにアクセスすることができるようになります。

9 NTPサーバー

NTPはNetwork Time Protocolの略称です。ネットワーク内の機器に時刻情報を提供しているサーバーです。ネットワーク内の機器には、サーバーやPC、ルータなどがあり、いずれも時刻情報を持っています。これらの時刻が一致していないとサービスとして適切な処理ができないため、ネットワーク内の機器に正しい時刻情報を提供しています。NTPサーバーの時刻そのものは標準時を提供しているNTPサーバーから階層的に時刻を取得しています。

10 DHCPサーバー

DHCPはDynamic Host Configuration Protocolの略称です。PCにIPアドレスを自動で割り当てるサーバーです。ネットワーク内のPCにはIPアドレスを割り当てる必要がありますが、PCの台数が多くなると管理者の負担が大きくなるため、手動ではなく、DHCPサーバーを使って自動でIPアドレスを割り当てて管理をします。また、IPアドレスには限りがあるため、使っているPCにだけIPアドレスを付与するなど効率的な運用もしています。

11 プロキシサーバー

プロキシサーバーは、PCからインターネットに対する通信を代理で行うサーバーです。プロキシサーバーを利用するとインターネットに対する通信を一元的に管理できるため通信を効率化できるようになります。また、PCが直接インターネットに対して通信するよりも「URLフィルタリング」や「アンチウイルス」の機能をもったプロキシサーバーを介することによりセキュリティを強化することができます。

12 おすすめの資格 

サーバーのスキルに関連するおすすめの資格を紹介します。

12-1 ITパスポート試験

経済産業省が認定する国家試験で、独立行政法人情報処理推進機構が試験を実施しています。ITに関する基礎的な知識を体系的に学ぶことができます。

12-2 基本情報技術者試験

経済産業省が認定する国家試験で、独立行政法人情報処理推進機構が試験を実施しています。サーバーに関する知識のほか、情報処理に関する基本的な知識を体系的に学習することができます。

記事は以上です。

いかがだったでしょうか? ほかの記事も読んでみてこれだ!と思う資格を見つけてチャレンジしてみてください。

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